アジカン「消してぇぇぇ!!!」←本当か!?
お世話になっております。よきかなです。既に空気が夏の香りを含んできた今日この頃、皆様におかれましてはご健勝のことと存じます。
・初めに
「消してぇぇぇ!!! リライトしてぇぇぇ!!!」
失礼しました。リライト/
リライトを聴いていただいた聡明な読者諸兄は恐らくこう思った筈です。
「ははーん。アジカンは”消したい”んだな」
これだけ”消して”と叫んでいるのだから、相当になにか消したいものがあるとみてまず間違いない。これは揺るぎのない現実なのです。
しかしながら、アジカンを少しでもかじったこのある方々は、また違った感想をお持ちになったことでしょう。
「アジカン、意外と”消えない”ぞ」
これもまた真理である。「夏の日、残像」という曲の『消さないで 消えないで』という歌詞に代表されるように、実は”消えない”側を歌っている曲も多いのです。
では、トータルとしてアジカンは”消える”と”消えない”のどちらに傾いているのでしょうか。これはアジカン七不思議として、ファンの方々を惑わせてきたに違いないでしょう。恐らく、この謎のことが気になり過ぎて、眠れぬ夜を越えてきた方も多いことと思います。
という訳で、どちらが多いのか集計して、ファンクラブのジャケットよろしく白黒つけてやろうじゃないの、というのが本記事の趣旨になります。アンダースタンド?
・集計方法
歌詞の中で”消す”と”消さない”がどれだけ含まれているのかを淡々と集計していきます。微妙なワードは、ニュアンス的に近いほうに振り分けていきます。
わかりやすいように、アルバムごとに集計していきます。なお再録などで重複しているものはカウントせず、また英詩もカウントしません。
中学生だった頃、担任の先生から「調べものをする時はできるだけ一次資料にあたれ」と教えられたのを思い出したので、地道に歌詞カードから拾って手集計しました。正直もう二度とやりたくないので、次に同じような企画をやるときはインターネットの力を使います。
・結果
我が雑表を見よ。
[http://:title]
さて、こうやってリリース順に並べてみると年代が新しくなっていくにつれ、消す/消さないという表現の使用頻度が徐々に減っているのが見て取れます。「Wonder Future」の時には一度ゼロとなっており、本来アルバムごとに発表していこうと思ったのですがだんだん盛り下がっていくのでやめました。翻って、消す/消さないの表現が使われていないアルバムは1枚のみとなっているので、これはなかなか頻度が高いと言えるのではないでしょうか。
ちなみに「君繋ファイブエム」に収録されている「その訳を」では『わずかに浮かんだ消えたはずの模様』という歌詞になっていますが、これは文脈の意味を優先して”消えない”の方にカウントしています。
総計で消えるが59、消えないが35ということで、アジカンは”どちらかと言えば消える側を歌っている”という結果となりました。消えるが最も多かった曲は「サンデイ」で、消えないが最も多かった曲は「ナイトダイビング」でした。(ラストのコーラス部分も含む)
集計した170曲中、消える/消えないの表現が使われている曲数は50曲で全体の29.4%。うーん、これは高いのか低いのか分からないのですが、まぁ4曲流したら1曲は消えてるか消えてないかなので多いほうでしょう。
ちなみに、消える消えないの割合が最も多かったアルバムは「ファンクラブ」で全11曲中8曲が該当しています。これは多い!
・最後に
という訳で、知り合いにアジカンを紹介する際は、全曲の約30%は消る消えないに言及していて、消える側が優勢なバンド、と伝えてみよう!
それでは、また明日。デデデデデドッデデドッデデドドデ。
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