ギター周り諸々

生きていることを文字に残します。

momoseでセミオーダーした件

2020年の6月、色々な楽しみが制限される中漠然と『なんかでかい買い物したいなぁ』という衝動に駆られた私は、前々から死ぬまでにやってみたかったギターのオーダーを決行することにした。

そうでもして、人生の少し先の方に楽しみを残しておかなければ、到底生きていけそうもなかったからである。

前置きはこのくらいにして、momoseさん(大元はディバイザーさん)でセミオーダーしたギターを手にしてから、半年ほど経ったのでレビューしてみたいと思うよ。

 

実物ドン。

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いやぁ本当に可愛い。

結局ペットと機材は自分のところのが一番可愛い。

 

〈そもそもセミオーダーとは〉

市販されているモデルのギターをベースに、カラーの変更や細かいパーツの変更をオーダーできるシステム。ゼロから自分の好きなギターをオーダーする事ができる、所謂フルオーダーよりも比較的コストをかけずにオーダーできるのが強み。

「ほぼこのギターでいいんだけど、もう少しここがなぁ……」みたいな人にはオススメ。

 

セミオーダーの楽しみ〉

正直、ショップの担当者さんとの打ち合わせ〜発注して届くまでがもう楽しみで仕方なかったよ。オーダーだから、手元に来るまで約半年くらいかかるんだけど、それまでのワクワク感は至極。

 

〈momoseさんとの出会い〉

momoseさんは、ショーモデルの桜シリーズがたまたま楽器屋に並んでるのを見て知ったメーカーさん。とても綺麗なギターを作るなぁ、というのが最初のイメージ。実際に今回オーダーした元のモデルを試奏した時、凄く弾きやすかったので一気に検討候補になったという流れ。

ちなみにオーダー取次のショップはSOAR MUSICさん。神戸は遠いけど、機会があったらお礼の意味も込めて立ち寄ってみたいと思っているよね。

https://soarmusic.com/webshop.htm

 

〈ベースモデルについて〉

元になったモデルは「MT2-STD/NJ」

スペック確認のためにディバイザーさんの製品ページを貼っておくよ。

https://www.deviser.co.jp/products/mt2-std-nj

 

〈オーダー点について〉

そこから変更をした項目は下記の通り。

①ボディーカラー変更

②マッチングヘッドに変更

③ピックガードのカラー変更

④ピックアップセレクターの変更

⑤ゴールドパーツに変更

※見ての通りサウンド面に影響する材やピックアップ等の変更はしていないよ。それ以上を欲する業の深い方はフルオーダーの方をオススメいたす。

 

てなわけで、ほとんどはオリジナルモデルからのカラー変更で見た目を自分好みに調整したものだよ。

唯一、ピックアップセレクターは本家テレキャスターのタイプが良かったから(見た目上)変更したというよりは、元に戻したって表現が正しい。

 

次に、検討したけどやめた項目は下記の通り。

①ブリッジを6wayにする

②ネックをサーモウッドにする

このあたりはサウンドに直結する部分だから、敢えて変更しなかったよ。

 

〈自慢タイム〉

そして自己満推しポイントの紹介。

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カラーは1番濃い赤のダークレッドを選択。アッシュ材は木目が顕著に出てくるのが特徴だから、暗い色味ながらシースルーで木目を出してるのがいいよね。

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暗い赤とゴールドパーツの組み合わせで、見た目的にはそこそこ主張の強い配色になったから、一体感を持たせるためにマッチングヘッドにしたよ。結果的に凄く良かった。品格と共に微かな艶めかしさを感じるよ(個人の感想です)

ゴールドパーツに関しては、ボディカラーが黒系・白系・濃い赤・濃い青あたりには合うんじゃないかと思うよ!

 

いよいよ使用感のレビュー。

〈弾き心地について〉

これは正直文句ない。テレキャスターの形状を踏襲しながらも、コンター加工やネックジョイントの落とし込みなんかを採用することで、テレキャススタイルとしてはかなり扱いやすいよ。※このあたりは製品ページを見た方がわかりやすいと思うよ。

1番弾きやすさを感じるポイントは、やっぱりネックかな。momoseさんのギター共通なのかもしれないけど、指板バインディングやらフレット端部の処理やらで、左の動きが全く阻害されてる感じがしない。これは素直に素晴らしいと思うよ。

ピックアップセレクターは本家テレキャスターのタイプに戻したけど、オリジナルのままであればピッキングの時に触れてしまって、ピックアップが切り替わってしまう事故を防止できるよ。

 

〈音について〉

私個人的には、音については各々の好みもあると思っているので、絶対的な評価ではない点に注意していただきたいよ。

一言で言うなら素直な音って感じかな。そもそもベースになってるモデルからしてそうなんだけど、所謂テレキャスしてるテレキャスではないことに注意が必要だと思うよ。

私はレスポールスペシャルをメインで使用していたんだけど、これに持ち替えた後も音作りはとても自然に調整できたし、バンドメンバーからも音作りの根幹から変わるような印象は受けないって感想を貰ったよ。

良く言えば使い手に対して素直、悪くいえば個性が薄味ってところかな。既に自分の音作りに芯ができてる人なんかは、使いやすいと思うんじゃないかな。

これは完全に私見なんだけど、momoseさんしかりBacchusさんしかり、ディバイザーさんのエレキ(ベース含む)は音の芯が凄くしっかりしてるイメージがあるよ。優等生的要素もありながら、凛と佇んでる力強さを感じるね。この力強さっていうのはパワーとか出力とかの事じゃなくて、音の芯の話ね。

もっと音に濃い味がついてるのがいいって人は、同じmomoseさんならVINTAGEシリーズ、または本家Fenderさんとかの別候補がいいかもね。

 

結論、まずは試奏して確かめて欲しいよ。

 

 

〈まとめ〉

手元に来てからライブを3本くらいこなしたんだけど、先述のように音作りについてはかなり思い通りになって良かったよ。見た目は言わずもがなで、ライブハウス等の暗いところでは色気がある見え方をするね。

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曲作りにおいても、レスポールスペシャルと使い分けていけるくらいに自然。弾きやすさも相まって、長く使っていきたいギターになったと思う。

ギター愛は見た目からっていうのは大きいと思うので、ちょっといい国産ギターで見た目弄りたいっていう人は、momoseさんでオーダーというのもひとつの選択肢かもしれないね!

※もちろん他のメーカーさんでもセミオーダーやってくれるところはありますよ!

 

最後にディバイザーさん、momoseさん、SOAR MUSICさん及び担当者さん、ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。